事業計画書のレビューを依頼されるとき、多くの方は「数字が合っているか確認してほしい」と言います。ただ実際にレビューを始めると、数字の前に直すべき部分が見つかることがほとんどです。よく見るパターンを三つ書きます。

「市場の1%を取る」という根拠のない数字

売上予測の根拠として「市場規模の1%を獲得する」という記述を頻繁に見ます。なぜ1%なのか、どのような手段で取るのかが書かれていないと、読む側には何も伝わりません。1%という数字は、根拠のなさを隠す数字として機能してしまっています。

リスクが「列挙」で終わっている

「競合の参入リスク」「景気変動リスク」という記述は、リスクの認識ではなく、リスクの名前を書いているだけです。そのリスクが顕在化したとき、自分たちはどう動くのか。その記述がないと、計画書を読む側は「リスクを考えていない」と判断します。

前提が暗黙のままになっている

「このサービスは月額5万円で売れる」という数字の裏に、「既存の顧客が紹介してくれる」という前提が隠れていることがあります。その前提が明示されていないと、数字だけが一人歩きします。前提を書き出すことは、計画書を強くするだけでなく、自分たちの思考を整理することにもなります。

レビューで一番時間をかける部分

数字の修正は、前提が整理された後に行います。前提が変われば数字も変わるからです。レビューの最初の半分は、「なぜそう考えたか」を言語化する作業に使います。その作業が終わると、数字の修正は比較的速く進みます。

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